H29.7 放課後英語楽校

   

 夏休みに入ると、国際空港ターミナルは海外で過ごそうという方で溢れ、出国ラッシュが続くことでしょう。

 海外でのバカンスには、本当に心ときめくものがあるのですが、一方で、言葉が通じない不安もあります。私も何度か海外に出かけましたが、毎回出入国審査の際には緊張しますし、乗り物の乗り方やトイレの場所を探すのにとまどってばかりいます。

 また、旅行自体も現地の添乗員さんの後を付いて名所や旧跡、レストランを巡るだけになってしまい、自分一人で現地の人と会話をしたり、買い物をしたりといった体験をあまりしない分、旅の想い出が薄くなっているのが実情です。そのたびに、中学校や高校で、世界の共通語である英語をしっかり勉強しておけば良かったと悔やんでいます。

 私が最初に英語に出会ったのは、昭和39年でした。その頃の英語の勉強は、読解や文法に重きが置かれた受験勉強のための英語だったように思います。

 当時は、飛行機に乗って海外に行くことなどは夢のまた夢でしたので、英会話の必要性はあまり重視されていなかったのかもしれません。「英語の先生に、英会話を通じて外国人と会話する楽しさを教えていただいていたら、もっと英語が好きになっていたのになぁ」と残念に思っています。

 しかし、今はグローバル化の時代です。地方自治体においても、国際交流やインバウンド政策が、行政の守備範囲に入った時代です。子どもたちには、英語を自由に操り、世界で活躍できる人材に育ってほしいと願っています。

 町では、教育長の発案で「SAKURA PROJECT」を現在進めています。子どもたちに英語を 通じて、町の誇りである桜の魅力を外国人に伝えてもらおうとする試みです。

 現在、各学校では放課後の40分間、英語で聞くこと、英語で話すことを中心とした「放課後英語楽校」を開いています。そこでは、英語で外国人と話してみたいという子どもたちが文字通り、目を輝かせて楽しく英語で交流活動を行っています。

 来年の桜まつりには、「放課後英語楽校」で学んだ子どもたちが、大人の通訳ボランティアの皆さんと一緒に、外国人の方々を笑顔でおもてなししている姿が見られるものと期待しているところです。

                                  

                                            柴田町長 滝口 茂                                    

H29.6 6月会議に臨んで

 

  いよいよ新しい議員さん方を迎えての柴田町議会6月会議が開かれます。今回の選挙においては、3人の新人議員の皆さまが当選し、また、定数18人に対し、6人が女性議員で、しかも、今回県内の町村議会において、初めて女性の議長が誕生しました。そういった意味では、全国に誇れる画期的な議会となりました。

 一方、今回の選挙では、「観光より優先すべき事業がある」という主張、安全で安心な暮らしの確保、子どもたちの教育や子育て支援、デマンドタクシーの運行のあり方などが争点となりましたが、残念ながら町民の関心は高まらず、投票率が50.62%になってしまいました。

 これまでの町議会議員選挙や町長選挙よりも低い結果となってしまいました。日頃の町政や議会活動への関心の低さが、こうした数値に表れたものと真摯に受け止め、反省しなければならないと思っております。

 私たち地方政治家の使命は、地域住民の多様な声ある声、声なき声を拾い集めて、議場において議論を重ね、政策や予算に反映させ実現していくことにあります。私たち執行部も議会も町民の暮らしを少しでも良くしたい、柴田町をさらに発展させていきたいという政治目標は同じだと思います。

 しかし、執行部は常に財源に制約されるため、議会との間で政策の手法や事業の優先順位に違いが出るのは、当然のことだと思っています。

 だからこそ、本会議や委員会等において議論を戦わせ、調整を図りながら、一致点を見い出していくことになります。結論が出た以上、たとえ議決とは反対の意思を表明した議員でも、一緒にまちづくりに汗を流すのが地方政治のあるべき姿なのです。しかし、これまで若干その点がおろそかにされたきらいがありました。政治家として住民から信頼されるためには、地元にしっかりと根をおろし、日頃から地域のため、柴田町のために率先して汗をかくことが必要だと思います。選挙の時だけ声高に柴田町のまちづくりを叫んでも、町民の関心を呼び起こすことはできません。まずは、6月会議において、丁々発止の議論をしていくことから、町政や議会の見える化を図って参ります。

 

                                          柴田町長 滝口 茂

 

H29.5 台湾訪問雑感

 

 台湾に行ってきました。目的は二つです。

 一つは、東日本大震災からの復興に際し、台湾の皆さんからの支援に対する御礼と、平成28年2月に発生した地震により被害を受けた台南地域へのお見舞いのためです。

 二つには、台湾からの観光客を宮城県に呼び込むためのプロモーション活動を行うためです。

 午前7時30分に仙台空港からフライトし、福岡空港で乗り換えて台湾の桃園空港に着いたのが午後2時(日本との時差1時間)です。

 何度か外国を訪れていますが、空港に着陸した際に窓から見える日本とは異なる景色に、また外国に来たのだなぁとつい感激してしまいます。しかし、今回初めて目にした台湾の景色は、あまり日本とは変わりなく見えました。

 台湾の新幹線に乗って、一路台南市へ。新幹線からは、散居した集落や水田が切り目なく続き、密度は違いますが、東京から大阪までのベルト地帯と同じような風景が続いていました。私は西側に座っていたので、限りなく開けた平野部しか見ることができなかったですが、台湾には富士山より高い山があるそうです。日本が台湾を統治していた際、日本で一番高かった山が新高山だったそうです。真珠湾攻撃の際に使われた暗号「新高山登れ1208」はここからきていることを初めて知りました。

 昔、台湾には多くの日本人が住んでおり、今回一緒に参加した、ある首長さんの叔父さんも台南で警察官をしていたそうです。

 多くの方々が親日で、その日の夜には台南市台日友好交流協会の皆さんとの夕食会がありました。そこで印象に残ったのは、「今の80代、90代のお年寄りは日本語が話せるので日本に好意を持っているが、私たち50代は日本と交流する機会がそう多くないため、日本のことをあまり知らない。これからは、小さな子どもの頃からの交流が大切です。皆さんはインバウンドのためにいらっしゃったのでしょうけど、台湾へのアウトバウンドも一緒にしないと交流は長続きしません。」という歓迎挨拶でした。

 私はあまりにも台湾のことを知らなさすぎたことを恥じる旅となりました。

                                                                

                                              柴田町長 滝口 茂